【音楽】カラスは真っ白「ひみつじゃないけどひみつのリリースパーティ」

先週の日曜日、最近よく聞いているカラスは真っ白のライブ、
「ひみつじゃないけどひみつのリリースパーティ」に行ってきた。

会場は渋谷にある渋谷Star loungeであった。キャパシティが250名というライブハウスで、
今まで千人以上入る会場にしか行ったことがない僕には新鮮であった。
会場に入ってすぐ左にロッカー、右に物販があり、その先はもうフロアである。
ロッカーに荷物を入れていると、いきなり若い男性に声をかけられた。
「百円玉がないので五十円玉二枚と交換して欲しい」とのことだったので快く応じる。
これが女子だったらライブ終了後に「お茶の一杯でも」となっていたところであろう。
今後も百円玉を余分に持っていくので、女子は是非とも声をかけてほしい。

客席のやや後方、といっても通常のライブではかなり前の位置に陣取りライブが始まった。
まずはゲストであるふぇのたすが登場した。女性一人と男性二人によるグループで、
最近では、森川葵さん主演の「おんなのこきらい」という、興味はあるものの、
独身男性が一人で映画館に行って見るにはハードルが高い映画の主題歌を担当している。
ポップでキュートなどこか癖になる音楽が特徴的なグループである。

彼らのWikipediaを見たところ、相対性理論を発掘したオーディションイベントと
パスピエを発掘したレコード会社を通じて世に送り出されるという経歴を持ち、
先日購入した大森靖子さんのアルバムに参加していた寺嶋由芙さんに楽曲を提供したり、
元相対性理論のメンバーが関わっているタルトタタンのサウンドプロデュースをするなど、
僕の好きなジャンルの音楽の世界の狭さを実感することになった。

そんなふぇのたすのライブを見た感想は、ボーカルのみこ嬢がすごく可愛いということである。
詐欺まがいの自撮りが横行する現代では珍しく、写真より実物の方が可愛いタイプ。
ほないこか嬢に続いて、恋人にしたい若手アーティストランキング上位に躍り出た。
その他にギターのヤマモトショウ氏(東大出)が突如として嵐の櫻井さんのラップを披露する
(おそらくショウ繋がりという理由)、カラスは真っ白の楽器隊が演奏に参加するなどあったが、
長くなるので今回は割愛する。
3月にはメジャーデビューするようなので今後の彼らの動向に注目である。

続いてカラスは真っ白の出番である。まずは男性メンバー三人が登場した。
ギターのシミズ氏とドラムのタイヘイ氏はシュッとしており、
いかにも若手バンドマンといったカッコよさげな風貌なのだが、
ベースのヨシヤマ・グルービー・ジュン氏なる人物が異質であった。
身長は小さめで体重はややぽっちゃりのコミカルな体型をしており、
髪は七三分け、山田孝之がバナナマン日村になる呪いを受けたみたいな顔をしている。
過去に数々のバンドマンを見てきたが、こんなに人が良さそうな感じの人は初めてである。
もし「Hey!Hey!Hey!」や「うたばん」に出演していたら、100%いじられていたであろう。

最後にシミズ氏に紹介され、ボーカルのヤギヌマ嬢が登場した。
黒縁メガネに前髪パッツンのお下げ髪、白衣のような真っ白なシャツワンピース、
手にはパンダのぬいぐるみを持つという、ちょっと欲張り過ぎな格好であった。

そんな突っ込みどころ満載の二名に注目しながらライブが始まった。
見た目はすごく面白いグルービー氏であるが、ベースの腕前は確かであった。
特にこのバンドは通常のバンドよりもベースの演奏が目立つ構成の曲が多いので、
軽快にベースをかき鳴らすその姿は、まさにグルービーとしか形容できないものである。
ご両親も息子にわざわざそんな名前を付けた甲斐があるというものだ。

一方、冒頭では延々とパンダを触っていたヤギヌマ嬢であるが、
曲によっては自らもギターを演奏するなど意外にアグレッシブであった。
当初はやくしまるえつこ嬢タイプのキャラクターなのかなと思っていたが、
シミズ氏に「今日のリリースパーティ嬉しいよね、ヤギヌマちゃん?」と聞かれると、
「はい」と答えるなど、コミュニケーション能力も抜群である。
(ちなみにシミズ氏はヤギヌマ嬢が返事をしてくれたことに感動していた)

ヤギヌマ嬢がそんな感じなので、MCは基本的にギターのシミズ氏が行うのだが、
グルービー氏もシミズ氏に促される感じでMCをすることがあった。
グルービー氏、引っ込み思案だが注目を浴びるのは好きという、
非常に面倒くさい性格をしており、緊張のため冒頭から言葉に詰まるのだが、
それが観客にウケると徐々に調子に乗り、ついにはノリノリで前に出ていくのであった。
みこ嬢がゲストボーカルで参加した曲では、ベースを捨ててダンスを踊ったかと思うと、
最終的には曲に全然関係ないコールアンドレスポンスを求めたりとやりたい放題であった。

シミズ氏の問いかけに対しては素っ気ない態度を取っていたヤギヌマ嬢だが、
グルービー氏には心を開いているらしく、それを見て口を手で抑えて笑いを堪えていた。
ライブ前までは、淡々と演奏するだけの相対性理論タイプのバンドだと思っていたが、
意外にも親しみやすい雰囲気のバンドであった(主にグルービー氏の所為で)。

ライブ終了後、さっきまでステージ上にいたメンバーが物販でグッズを売っていた。
みこ嬢に至っては、主題歌を担当している映画のチケットまで手売りしていた。
グッズを買ってくれたお客さん全員に「ありがたす〜」と言っていた。可愛い。
色んな意味で観客との距離が近く、ライブは小さい会場の方が面白いかもと思った。
この調子で行くと、最終的には地下アイドルとかにハマることになりそうだが大丈夫か。