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「メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(スペシャルエディション)」
早くも「クリアしました」という報告が読者の方から寄せられる中、
年内のクリアを目標に僕の「メタルギアソリッド4」挑戦が始まった。
ゲームを開始する前に、まずは難易度の選択である。
現実生活ではどこで選択を間違えたのか、クリア不可の難易度となっている僕、
せめてゲームの中だけでも楽をしたいと思い、EASYを選ぼうとしたのだが、
説明に「アクションゲームが本当に苦手な方に(極限の低難易度)」とあったので、
プライドから「NAKED NORMAL(確かな手応えを感じたい方向け)」を選択した。
この選択が後になって悲劇を招こうとは、この時の僕は全く想像していなかった。
ということがないことを祈りたい。
時は2014年、中東の紛争地帯から物語は始まる。
民兵を乗せたトラックの荷台に、フードを深く被った初老の男が一人、
この人物こそ、主人公のスネークである。老兵となっても全く変わらぬ勇姿に、
シリーズのファンは意気揚がる場面だが、僕の脳内では早くもドナドナが流れ始める。
もうお爺ちゃんなのだからあまり無理しないでほしい。コナミマンとかに任せればいいのに。
トラックが市街地の戦闘区域に停まると、荷台の民兵が一斉に下車、
すぐさま待ち構えていたPMC(敵の傭兵)との戦闘になった。
サボる気満々だったスネークも、民兵の波に飲み込まれるようにして下車する。
それと同時にムービーが終了して、操作がプレイヤーに切り替わった。
前作では、ジャングルのど真ん中という平和な場所からの開始だったが、
今作では、いきなり銃撃戦のど真ん中という危険な場所からの開始となった。
悩んだ末、開始5秒にして、早くも仲間であるオタコンに無線で助けを求める。
こんなの聞いてない、怪我したら労災は出るのか、早速愚図り始めたスネークを
「ここら辺はまだチュートリアルだから大丈夫」と宥めるオタコン。
オタコンの指示に従い、恐る恐る移動を開始するスネーク。
トラックの下をほふく前進で通り抜けると、地面をローリングしながら、
周囲に気づかれないように移動、迅速な動きでそのまま安全地点まで到達した。
以上、ムービーによる自動操作でのスネークの華麗な動きであった。
再び操作が僕に切り替わり、挙動不審な行動を見せ始めるスネーク。
前作をクリアした時は、それなりの動きができていたはずなのだが、
3年半という歳月は、残酷なまでに僕の体から戦場の感覚を失わせており、
本当に前作をクリアしたのかも疑わしくなるほど下手になっていた。ニコ動で見ただけかもしれぬ。
前線では民兵とPMCによる戦闘が続いているが、そんなの関係ない。
彼らの後方でマニュアルを見ながら、スネークの操作を一つ一つ確認することにした。
しゃがむ、ほふく前進、ローリング、ナイフによる攻撃、レーションを食べる、
唯一の回復手段を早くも食べてしまい後悔するといった一連の動作を行う。
操作の複雑さに、もう諦めて「マナケミア2」をやろうかと思ったその時、奇跡が起こった。
スネークのやる気のなさが伝染したのか、PMCがぞろぞろと引き返していくではないか。
勝利に歓喜の声を挙げる民兵。スネークも当然の顔をして勝利の輪の中に加わる。
だが、これは民兵を一網打尽にせんとするPMCが仕掛けた罠であった。
直後、PMCの無人二足歩行兵器「月光」が襲いかかってきたのである。
数人の民兵がライフルで攻撃を仕掛けるものの、月光には全く通用しなかった。
圧倒的な脅威を前に、蜘蛛の子を散らしたように逃げ惑う民兵。その先頭は勿論スネークである。
仲間を囮に使って、一人そそくさと建物の二階に避難するスネーク。これで安心と思いきや、
月光が部屋を覗き込み、いつ見つかってもおかしくない状況。再度オタコンに助けを求める。
ロボット工学に精通している彼ならば、きっと月光の弱点を教えてくれるだろう。
だが返ってきたのは「何とか月光の近接攻撃から逃れるんだ!」という無責任な回答であった。
「何とかって、その何とかの方法を聞きたいんじゃ! このオタンコナス!」
怒りのあまり、オタコンへの禁句を吐いてしまったスネーク。そのまま無線は切れた。
その後も、スネークが部屋の隅に座り、月光が入口の前でうろうろしているという、
引きこもりの息子とそのお母さんのような、緊張感のあるやり取りが延々と続いた。
このままでは引きこもり体感ゲームで終わってしまう。覚悟を決めて一階に下りることにした。
直後に目の前にいた民兵が撃たれるという、ショッキングなシーンを目撃するが、
撃たれた民兵がアサルトライフルを落としたので、そのまま拝借する。
お前の名は一生忘れないと民兵の亡き骸に誓うスネーク。名前知らんけど。
その後、二体の月光に追われて、絶体絶命の状況となったスネークだったが、
ここはプロモーション映像で見たことがある場面だったので、安心して見ていられた。
スネークの危機を救ったのが、彼のスニーキングスーツに搭載されたオクトカム機能だった。
その名の通り、タコのように周囲の風景と即座に同化することができる特殊迷彩である。
前作では、場面に応じて迷彩を選択しなければならなかったが、40年間で技術も進化したようだ。
これさえあれば、山岳地帯なのに、うっかり森林地帯用の迷彩を選択してしまったため、
イエティ出現を聞きつけた「ムー」編集部がロシア山中まで取材に訪れることもなくなる。
直後、オタコンから通信が入り、メタルギアMk.Ⅱと合流するようにと言われる。
周囲に気配を悟られないよう、擬態しながら、ほふく前進でゆっくりと進むスネーク。
スネークというコードネームは、ほふく前進の名手であることに由来するというのは、
シリーズのファンならば誰もが初耳の、僕が今勝手に作った設定である。
また今作では、ほふく前進を更に進化させた、スカウトほふくという動作が行えた。
うつぶせの状態のまま、腰を激しく上下運動させて進むという、
この状態でお母さんが部屋に入ってきたら、言い訳不可能な移動法である。
人の集まる所を避けて、誰もいない所を選んで進んで行くという、
大学時代の僕のような活動を続けていたスネークだったが、
目的地を目の前にして、どうしても敵と遭遇せざるをえない場面が訪れた。
幸いなことに巡回している敵は一人、存在を悟られないうちに処分するに限る。
前作同様、熟練の痴漢のような動きで敵の背後にそっと忍び寄るスネーク。
そのまま敵を羽交い締めにすると、即座にナイフで心臓を一突きして殺害する。
なお、ゲームが実際の犯罪に影響を与えることはないので安心してほしい。
ようやく目的地に到達。名前から強力な兵器だと思われていたメタルギアMk.Ⅱだが、
スネークの前に現れたのは、まるで玩具のような小型の偵察機であった。
今後はオタコンが遠隔操作でメタルギアMk.Ⅱを操り、スネークをサポートすると言う。
こんな怪しげな物が戦場をうろついていたら、即座に破壊されてしまいそうだが、
ステルス機能が付いているため、周囲からは全く気付かれないということらしい。
おそらく元は盗撮目的で作ったものと思われる。
続いて、今回の作戦の標的であるリキッドを知る情報提供者と会うために、
民兵とPMCが戦闘している真っ只中を、再度ほふく前進で進んでいくスネーク。
誰もスネークに気づいていないのか、気づいているけど無視しているのか、
誰にも発見されることなく、中継地点である民兵のアジトへの潜入に成功する。
アジトの奥でドレビンを名乗る武器商人と出会った。彼は余分になった武器を買い取ってくれるらしい。
それを聞いたスネークは、死体から武器を奪ってそれを売るという錬金術を思いつく。
早速戦場に戻り、物陰に隠れて民兵がやられるのを待つスネーク。
いよいよ本来の任務を忘れ始める。