「のはなしに」のはなし


伊集院さんほど人によって評価が異なるタレントも珍しいだろう。
特に興味のない人にとっては、雑学に詳しいデブタレントという印象しかないだろうが、
月曜日の深夜ラジオを毎週聴いているという人にとっては、日本一面白い芸人である。


そんな伊集院さんが連載していたエッセイをまとめた本の二冊目である。
テレビとラジオで表伊集院と裏伊集院があるならば、文章はちょうどその中間である。
言葉尻こそ丁寧だが、出てくる言葉は「切り損なったベニヤ板のようなブス」とかである。
「アウトセーフ」の話から、「んまーい!」の話までの全86話。様々なテーマの「~の話」が載っている。
基本的にはラジオ同様後ろ向きな話が多いが、時折挟まれるいい話(感動するという意味ではない)が、
何とも言えない趣を醸し出しており、その引き出しの多さに感心しきりである。


僕も日記という形式に限界を感じているので、
今後はエッセイという形式も取り入れていこうかと思う。
毎回「~の話」という括りにすれば、少しは書きやすくなるであろう。
ただエッセイにしてしまうと、日記以上に書いている人間の内面が色濃く出てしまうため、
読んでいる人が僕に対して今以上に引いてしまわないか、というのが懸念材料である。
「スーパーで騒いでいる子供を見ると腹部を蹴り上げたくなる」とか書いて大丈夫であろうか。