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Fate/Grand Partyに行く

先日、原宿で開催されたFate/Grand Partyに行ってきた。人気スマホアプリ「Fate/Grand Order」の期間限定リアルイベントとして5月の中旬から開催されているイベントで、作品の展示物や映像、ドリンクやフードやオリジナルグッズの販売などを楽しむことができる。既に全日分のチケットが売り切れている人気イベントであるが、僕は皆が仕事中の15時のチケット販売開始直後に光の速さで予約したため、見事土曜日の昼からの回の1番と2番の席を確保することに成功したのであった。

だがここで問題が発生した。チケットは二枚取ったものの肝心の一緒に行く相手がいないのである。友達がいないのにどうしてイベントがある度にチケットを二枚取ってしまうのか、自分のチャレンジ精神の高さに後悔する。

考えた末、東京在住、面識がある、Fate好き、FGOプレーヤー、腐女子(且つ美女)などの条件から、以前パスピエのライブに誘ったAさんを誘ってみることにした。彼女以外に条件に合う候補が思い浮かばなかったとも言える。善は急げとチケットを予約してすぐに彼女のLINEに連絡を入れた。

「友達が一回分取ってくれたので…」
程なくしてそんな返事が返ってきた。しまった。彼女は腐女子特有のネットワークによって既に他の人からの誘いを受けていたのであった。
「日時が被ってなければご一緒します」
文章はそう続いていた。よかった。彼女は腐女子特有の同じイベントに複数回行くのを苦にしない精神の持ち主であった。

そんな訳で当日である。我々は会場に近い原宿駅前で待ち合わせることにした。
Aさんと会うのはパスピエのライブに行った以来二度目となる。顔が分かっているため初回の時のような緊張感はないものの、普通に可愛らしいお嬢さんであることが判明しているため、初回とは違った緊張感があった。むしろ一年近く会っていなかったため、脳内でさらに美化されつつあった。

前回会った時はAさんの方から何の躊躇もなく僕に話しかけてきたが、今回はAさんの方が先に到着していたため、僕の方から「こんな顔だった……気がする!」と恐る恐るAさんと思われる女性に声をかけた。これで違っていたら大惨事だったが本人であった。

Aさんは前に会った時の夏らしい爽やかな服装から一転、全身黒ずくめのオルタバージョンの服装であった。彼女のTwitterを見るに最近残業が続いているようでストレスからオルタ化してしまったのであろう。僕は待ち合わせ時間の15分前には着いていたのだが、あまり早く連絡しても彼女が焦るだろうと思い10分前になってから連絡を入れたのだが、彼女は30分前には既に到着していたらしい。早すぎですよ。

ともあれ無事に合流出来たので原宿の街を歩きながら会場へと向かう。
久々に再会した独身男性と妙齢の女性なので、道中の会話も自然とそんな感じになった。

「最近は(Fate/Grand Order)どうですか?」
「バーサーカーばかり出ます。先日もナイチンゲールが出ました」
「ほう、僕もバーサーカーは金時とヴラドの二体おります」
「ブリュンヒルデとかが欲しいです」
「あ、槍なら僕、スカサハ持ってます」
「羨ましい!」
「あとは弓と杖の☆5を引けば一通り揃います」
「あ、弓なら私、この前ギルガメッシュを引きました」
「羨ましい!」

そんな会話をしているうちに会場のAREA-Qがあるキュープラザ原宿に到着した。1階のエレベーター前には開場を待つ人々で既に行列が出来ており、オタク系イベント特有の謎のテンションで各々が盛り上がっていた。並んでいる客層は男性よりも女性の方が多く、元々の原作が18禁のPCゲームであることを考えると隔世の感がある。我々の前には男性の二人組が並んでおり、互いのスマホのゲーム画面を覗き込んでキャッキャしていた。そんな楽しそうな彼らのやり取りを見て、今回女性を召喚することに成功して本当に良かったと思った。

しばらくしてエレベーターに乗って会場のある7階へ移動した。入場方法だが、紙のチケットではなく、メールに添付されていたQRコードを提示するという形式であった。自分のところに送られてきたQRコードが本物なのか不安だったのだが、無事に二人分のチケットが読み込まれた。確認が済むとポストカードを4種類の中から好きなのを選んでくれということだったのでマリーを選択した。その他にもシールや使う機会がなさそうなタイトルロゴの入ったエコバッグなどが貰えた。

会場に入ると店員さんに席に案内された。何せ選ばれし1番と2番の席であるから、他の客を高座から見下ろす玉座のような席を予想していたが、案内されたのは一番奥の隅の席であった。手前の席に座ると見えるのはAさんと隣の席の人だけである。パーティー感皆無。
我々の席の後ろには、今後販売予定のフィギュアのサンプルやマシュの盾、エクスカリバーなどの展示物が置かれており、壁に掛かっている大型モニターには、キャラクターの宝具(必殺技)の演出が順番で流されていた。ゲーム画面は普段は自分一人でしか見ないので、こうやって大画面で見るのはなかなか新鮮である。
「この子可愛い」「こいつ強い」「子安」など二人で感想を言い合う。
その他にも、セイバー役の川澄綾子さん、マシュ役の種田梨沙さん、公式広報の島崎信長さんの三人による座談会などが流されており、FGOが好きな人ならぼんやりと時間を潰せる空間であった。

とはいえ、このまま延々と映像を見続けているのもなんなので、フードとドリンクを購入するために席を立った。
アニメやゲームのコラボカフェ的なものは、以前会社の女子と行った刀剣乱舞カフェに続いて二度目である。その時は常設されているアニメイトカフェでの開催だったので、カレーやオムライスなどのちゃんとした食事が出てきたが、今回の会場はフリーのイベントスペースのような場所のため、用意されているメニューは全て出来合いの、炎上汚染都市冬木名物のり弁当、聖女特別監修バゲットサンド、ローマ帝国謹製冷製アマトリチャーナの三種類のみであった。どれもがコンビニで売っている弁当にキャラクターのイラストが描かれた掛け紙を貼っただけにしか見えない。むしろ掛け紙が本体と言ってもいいだろう。

どれを選んでもいいのだが、女性との初めての食事がのり弁というのはさすがに憚られるし、ロムルスの掛け紙に追加料金を払うのも癪である。消去法でジャンヌ・ダルクのイラストが描かれた聖女特別監修バゲットサンドを頼むことにした。ジャンヌ・ダルクの声優は、我らが坂本真綾さんなので彼女が監修したに違いない。独身男性の健康を考えてか、サンドウィッチに加えてカップに入ったシーザーサラダも付いていた。二人でシェアする予定だったので食べにくいことこの上ない。

フードに続いてドリンクを注文することにした。ドリンクにはキャラクターの名前がそれぞれ付けられており、注文時にそれを口に出して言うのが微妙に恥ずかしかった。「ジャンヌ・ダルクをください」って日常生活でなかなか言う機会はないですよ。

10種あるメニューの中から、Aさんはアルテラ(カルピスオレンジ)、僕はジャンヌ・ダルク(ジンジャーカルピス)を注文した。ドリンクを一杯注文する毎に箱の中からキャラクターのイラストが描かれたコースターを1枚引くことができるので二人で引いてみたところ、Aさんはカルナ、僕はクー・フーリン(キャスター)であった。
Aさんのカルナは会場限定バージョンの当たりキャラであるが、僕が引いたクー・フーリンは10種類の中で最も微妙なキャラであった。ランサーの方のクー・フーリンは人気キャラなのだが、キャスターの方は人気キャラとも不人気キャラとも言えぬ、かと言ってネタキャラでもないという、運営が引いた客を困惑させてやろうと思って入れたに違いないチョイスであった。

自身の引きにショックを受けながら座席に戻る。食事を頼むとランチョンマットが付いてくるとのことだったのだが、配られたのはランチョンマットとは名ばかりのイラストが描かれたペラペラの紙であった。Aさんは来週も来るからと僕に渡してくれたのだが、このまま鞄に入れても折れ曲がってしまうこと必至である。どうしたものかと持て余していると、Aさんが「ちょっと貸してください」と言って、アルテラのコップに巻かれていた輪ゴムを取り外すと、ランチョンマットをクルクルと丸めてそれを輪ゴムで止めて僕に手渡した。

「こうすれば折り曲がりません」
「なるほど!」
「多くのイベントを経験した腐女子の知恵です」
「腐女子の知恵恐るべし!」
幾多の戦場を経験した腐女子の生活に役立つ知恵、ゆくゆくはまとめて書籍化したいところである。

想像通りの味のフードとドリンクを食べ終えると、Aさんが今度こそアルテラのコースターを当てに行くというので、自分もお付き合いすることにした。カウンターの前には長い行列ができていたので、待っている間に周囲の展示物を見学したのだが、よく見るとトイレの男女のマークが主人公男女のシルエットになっていたり、壁にこっそりとおき太とノッブのイラストが貼られていたりと、フードやドリンクのやる気の無さに比べて、ファンの心をくすぐるような細かい仕掛けが施されていた。おそらく一部に書店員タイプの担当者がいるのであろう。

二杯目のドリンクにAさんはアルジュナ(カフェオレ)、僕はジャンヌ・ダルクオルタ(チェリーコーラ)を注文した。もう一回コースターを引くことになるのだが、これでもし二回連続でクー・フーリンを引いてしまっては、クー・フーリンがトラウマになってしまう危険性があった。そんな訳でAさんに僕の分も代わりに引いてもらうことにした。

これでAさんがクー・フーリンを二枚引いたらそれはそれで面白かったのだが、彼女が引き当てたのは、ジャンヌ・ダルクとマリーであった。二人とも可愛いキャラなのでどちらのコースターを受け取ろうか迷っていると、
「来週行く友達がキャスニキが好きなので交換しましょう」
Aさんはそう言って自身が引いた二枚のコースターを僕に渡し、代わりにクーフーリンのコースターを受け取ってくれた。そんな趣味を持つ人物が実在する訳ないのに……彼女の優しさに心が打たれた。

席に戻ってドリンクを飲む。僕が頼んだジャンヌ・ダルクオルタは、爽やかなチェリーコーラにべったりしたクリームが載せられており、絶妙な後味の悪さが印象的であった。Aさんのアルジュナには、おそらくキャラクターが持っている弓を表現したであろう謎の青い液体が付着しており、「なんですかこれは!?」と怯えていた。

続いて入場時に配られた整理券の順番でグッズ販売が開始した。グッズ売り場には、各キャラクターのイラストが描かれたタペストリー、クリアファイル、マグカップ、iPhoneケースなど、イベントのテンションで大量購入すると後々に後悔しそうなグッズが色々と販売されていた。特に必要な物はないが何も買わないのも味気ないので、記念に会場限定のイラストが描かれたアルテラとマリーのクリアファイルを購入した。隣を見るとAさんは僕よりも多い数のクリアファイルを購入していた。

「クリアファイルはいくつあっても困りませんからね」
Aさんはそう言うが、昨今では、クリアファイルファイルとかいう、クリアファイルのファイルとしての意義を問いかけるような製品も販売されている。グッズ化しやすいというだけで乱造されるクリアファイルについて、我々は今一度考える必要があるのではないか。

こんな感じのよく分からないイベントであるが、唯一目玉と言っていい企画が存在した。それが公開霊基召喚である。自分のスマホで聖晶石召喚(ガチャ)をすると、それが会場の大型モニターに映し出されるという、ギロチンや鉄の処女で処刑するのは日本の法律的に無理なので、もっと面白い方法で公開処刑をしようという運営の粋な計らいである。人前でガチャを引くのは恥ずかしいが、当たっても外れてもどちらにせよ日記のネタにはなるだろうと思い、この日のために10連分の石を貯めておいた。
「そんな訳で僕は10連を引いてみようと思います」
「では私もやります」
そう言うと、その場で課金して石を補充するAさん。わかりやすくダメな大人である。

そんな訳で公開霊基召喚に挑むことにした我々、だがここで予期せぬ事態が起こった。引く前に整理券をもらうのだが、我々は並ぶのが遅かったため順番的に最後になってしまい、時間の都合上、10連ではなく1回しか引けないことになってしまった。最もレア度が高い☆5のサーヴァントを引ける確率はわずか1%であるため、わずか1回の挑戦で引き当てるのは至難の業である。

さすがに最後に引くのは嫌ということで、僕の前にAさんが引くことになった。彼女には悪いが☆3のへっぽこ礼装でも適当に引いてもらい、彼女の仇を討たんとばかりに僕が☆5のサーヴァントを一発で引き当てることで、Aさんも「決める時には決める人だ(サイトは更新しないけど)」と僕への評価を高めるに違いない。仮に僕もハズレを引いたとしても、それはそれで二人の間に連帯感が生まれるであろう。どちらに転んでも親密度アップ間違いなしである。

そんなことをぼんやり考えていたのだが、周囲のざわめきの声に気づいて我に返った。
ふとモニターを見ると、そこには金色に光り輝くバーサーカーのカードが映し出されていた。
ゆっくりとカードが捲られていくと、そこにクー・フーリン(オルタ)が現れた。
さっき僕がコースターを引いた☆3のクー・フーリンではなく、最もレア度の高い☆5のクー・フーリンである。ピックアップ期間中の目玉キャラで、この日の公開霊基召喚自体がこのキャラを引くのが目標と言っても過言ではない。
予想外の事態に「はわわ」と戸惑うAさん。そんな彼女に対して客席から歓声と止むことのない拍手が送られた。

その後のことは詳しく覚えていない。
僕は☆3のロビンフッド? なんかそんなのが出たよ。

「楽しかったですね!」
イベント終了後、自身のスマホ画面のクー・フーリンオルタを見ながら満足気に微笑むAさん。彼女とはゲーム内でフレンドになったのだが、今後サポートで出てくる彼女のクー・フーリンオルタを見る度に今日の日の屈辱を思い出すであろう。今後は彼女が欲しいと言っているサーヴァントを自分が引き当てて、これみよがしに見せびらかして復讐せねばなるまい。

パスピエのライブに行く 〜ライブに行くまで編〜

先日、パスピエのライブ「印象D」の東京公演に行ってきた。早速ライブの感想を書きたいところであるが、行くまでにも色々あったので、まずはライブ当日までの出来事について記す。

そもそもライブのチケットを取ったのは今年の二月の初めのことである。その時はこれから到来する春に新たな出会いの予感でも感じたりしたのだろう、特に一緒に行く人もいないのにチケットを何故か二枚取ってしまった。六月までには一緒にライブに行く友達の一人は増えるだろう。そんなことを考えていたのだが、全く増えなかった。それどころか唯一の友人が関西に引っ越してしまったため、東京における友人らしい友人が上京14年目にして0になってしまうという緊急事態を迎えてしまった。

そんな訳でライブの二週間前になっても同行者は決まらなかった。かといって転売したり他の人に譲るのも面倒なので、ここはTwitterで同行者を募ることにした。しかしフォローしている全員に向けて「誰かパスピエのライブに一緒に行きませんか?」と呟いてしまっては「こいつ、ライブ当日まで友達が出来ると思ってチケットを二枚取ったけど結局一人も出来なかったんだな」と思われるに違いないので、僕をフォローしている人のみに送れるダイレクトメッセージを使って誘ってみることにした。しかしここでも新たな問題が発生した。Twitter上においてもこれといって仲の良い人が存在しないのである。

悩んだ末、以前パスピエに関するツイートをしていて、自分のツイートにもよく反応してくれる、Aさんという女性にダイレクトメッセージを送ってみることにした。とはいえ、リツイートやお気に入りなどで反応してくれることはあっても、今まで直接リプライやダイレクトメッセージのやり取りをしたことはない。突然の誘いに最悪ブロックされるのもやむを得まいと思っていたが、送信して間もなくして返信があった。文面を見るに突然のダイレクトメッセージに驚いてはいるものの拒否はされなかったので、千載一遇の好機とばかりにパスピエのライブがいかに楽しいものであるかを訴えた。結果、僕の秘められた押し売りとしての才能が開花したのか、Aさんが一緒にライブに行ってくれることになった。Twitter万歳!SNSってもしかしたら人と交流するためにあるんじゃないか。

ライブは平日の19時に開始なのだが、Aさんはわざわざ有給を取って参加してくれることになった。僕も職場を早退して向かうことにした。待ち合わせ時間や連絡手段なども問題なく決まり、あとは当日を迎えるだけという状態になった。だが、当日になって急に緊張してきた。珍しく自分から行動を起こして、それが成功した充実感から忘れていたが、冷静に状況を分析すると、顔すら知らない初対面の人と一緒にライブに行くという、コミュニケーション能力にやや難がある僕にとってはかなり難易度の高いミッションである。

そんな不安を抱えながら待ち合わせ場所である新木場駅に向かった。僕の方が少し先に着いたので改札の前で待つことにした。ここからがネット関係の人と会う時の最初にして最大の問題である。何せ顔はおろか背格好すら知らない二人である。待ち合わせ場所に着いても相手が誰なのかがわからない。確認のためにメールなどでやり取りをしながら周囲を伺っていると、自分と同じタイミングで携帯電話を操作している人の存在に気付く。ダメ押しとばかりにメールを再送すると、その人の携帯電話が反応する。次の瞬間にお互いの目が合って「あの、もしかして……」といった感じで恐る恐る話しかけるという、この世の恥ずかしさを全て煮詰めたような出会いがネット関係の人と会うということである。

そんなことを考えていたら「ヒロさんですか?」といきなり話し掛けられた。Aさんであった。
「えっ、なんでわかったんですか?」
「あ、ヒロさんしか待っている人がいなかったので」
当然のこととばかりに答えるAさん。彼女はそう言うが、僕はこれまで顔写真はおろか、体の一部すらネットに露出していなかった。それなのに彼女は迷うことなく自分に話しかけてきた。よって読者の方は僕が文章から読み取れる印象そのままの外見をしていると思って頂いて結構である。そう、その斎藤工ですよ。

ともあれ無事に合流出来たので会場に向かうことにした。Aさんに関しても僕はどんな容姿をしているかは知らず、仮にネカマであってもその場は平静を装って対処するつもりであったが、普通に可愛らしいお嬢さんであった。今後は彼女を意識して「おばあさんに席を譲った」などのツイートが多くなるかもしれない。二人は初対面であるが何年も前からお互い存在を把握しており、趣味はおろか前日に取った食事すら知っているという珍妙な関係性なので、道中の会話もこれまた珍妙なものになった。

「新木場に来たの初めてです」
「僕もサカナクションのライブ以来二回目です」
「風が強いですね〜」
「うん、でも天気が良くてよかったです」
「あ、サイト見てます!」
「ありがとうございます。今日をきっかけにまた更新を頑張りたいです」
「ルナマリアさんの更新も待ってます!」
「あっ、うん、それは……」

そんなことを話しているうちに会場であるスタジオコーストに到着した。(続く)

【ゲーム】刀剣乱舞プレイ日記 その2

前回に引き続いて「刀剣乱舞」の日記である。本来ならば陸奥守吉行をメインに鯰尾君や短刀の小さい子たちとのドタバタ珍道中を書く予定だったのだが、ゲームに関しては真面目な僕、思いのほか真剣に取り組んでしまったため、前回のスタメン5人中4人が入れ替わるという、続き物の日記としてあるまじき事態になってしまった。好みの男子よりも性能が高い男子を優先して育ててしまうところが、まだまだこういったジャンルのゲームに自分は馴染んでいないということであろう。そしてナチュラルに好みの男子って言葉を使っているけど大丈夫か?

そんな訳で現在の部隊を紹介する。
まずは前回の日記の最後に加入した江雪左文字である。レア度1の短刀やレア度2の打刀が並ぶ中にレア度4の太刀という鳴り物入りで部隊に加入した彼、「おおきく振りかぶって」の西浦高校にいきなり岩鬼が入部してきたようなもので、入るやいなやその圧倒的な打撃で数多くの敵を粉砕していった。本作は活躍すればするほど経験値が多く入る仕組みなのであっという間に部隊最強の強さとなった。国宝に違わぬ素晴らしい性能である。

部隊の副長を務めるのは一期一振である。物腰柔らかな落ち着きのある美少年で、こちらもレア度4の太刀ということで江雪左文字に負けず劣らずの性能を誇っている。その魅力に四文字熟語のテストで「一期一会」を「一期一振」と書いてしまう女子中学生が急増中ともっぱらの噂である。

燭台切光忠は片眼に眼帯をしている隻眼の男子なのだが、それもそのはず、持ち主は伊達政宗である。その珍名は人と一緒に燭台も斬ったからという伊達政宗の短気イメージをさらに強化させる逸話が由来である。今後の二次創作界においては彼と伊達政宗との絡みなども多く扱われることであろう。片倉小十郎にとっては思わぬライバルの登場である。刀だけど。

どう見ても学ランにしか見えない服を着ているのは大倶利伽羅である。孤独を愛するクールな一匹狼タイプで、大将である僕に対してもそっけない態度を取るため、早く好感度を上げてデレるところを見たいのだが、本作には好感度のパラメータがないという重大な事実が判明する。こちらも前の持ち主は伊達政宗である。山形県出身者としては現存する上杉関連の刀剣を米沢城の上杉記念館に集めて歴女や刀剣女子の聖地にして観光収入を得る計画を提案したいところである。

部隊の殿を務めるのは獅子王である。レア度が上がるに連れてどこか近寄り難い雰囲気の刀剣が多くなるが、彼は裏表のないあっさりとした性格の友達になりたい感じの刀剣である。声優は先日購入した「テイルズ オブ ゼスティリア」で主人公の親友ミクリオを演じていた逢坂良太さんである。主人公のスレイを演じた木村良平さんが声優を務める刀剣もいるので是非ともセットで使ってみたい。この辺は全く声優に関する知識がなかった15年前の僕に石田彰さんと保志総一朗さんを共演させて種を植え付けていたテイルズシリーズの恐ろしさである。ちなみにゼスティリアは2周目をクリアしたが言われているほどつまらなくはない。ただそんなに面白くないだけである。

これら錚々たる太刀の中に唯一の打刀として最初に選んだ刀剣である陸奥守吉行が入っている。僕としても初めて自分で選んだ男子なので、ずっと使い続けていきたいところなのだが、いわゆるHPに当たる生存の数値が他の刀剣は軒並み50を超えている中で彼だけが41と低いのである。また防御力に当たる統率の数値も同様に彼だけが低く、敵も次第に手強くなっているため、このまま彼を使い続けていくべきなのか判断に悩んでいる。加えて最近になって新たに創設された第三部隊は、和泉守兼定、同田貫正国、山伏国広、石切丸などの名だたる刀剣が第一部隊に上がるべく日々鍛錬を続けており、陸奥守吉行にとってはこのままスタメンの座を守れるのか試練の時を迎えていると言えよう。

そして不安は的中してしまう。とある戦闘中、陸奥守吉行が敵の集中攻撃を受け、他の刀剣が無傷で戦闘を終える中で彼のみが中傷を負ってしまったのである。本作は戦闘中に生存の数値が0になってしまうと破壊されたことになり、そのまま永遠に消滅してしまうのである。今からアニメ化の際に自分の好きな刀剣が破壊されたらどうしようと戦々恐々としている女子も多数いることであろう。僕としても好きな刀剣が破壊されたからと独身男性が一人部屋で泣く訳にはいかない。考えた末に陸奥守吉行を第一部隊から外すことに決めた。

そのことを告げるべく手入部屋で治療を受けている陸奥守吉行の元に向かった。
「おお、大将! すまんのお、すんぐに直すからちっくと待ってくれ」
全身に打粉をポンポンとかけられている陸奥守吉行、いつもと変わらぬ笑顔である。
「吉行、第二部隊に移らないか? あっちは遠征が中心だから安全だ。鯰尾たちもいるぞ」
遠回しにそう告げた。刀剣の中でも特に時代が新しい彼にとっては二度目の戦力外通告である。
「うーん、なんぼ大将の頼みでもほりゃあ聞けんぜよ」
「でも、もし破壊されたら……」
「心配せんでもわしはやられはせんよ」
「しかし……」
「それにもしちゃがまっても、また鍛刀して新しいわしを作れば元通りぜよ」
「そんな……アンパンマンみたいなこと言うなよ」

陸奥守吉行の決意は固く、仕方がないのでもうしばらく第一部隊で使い続けることに決めた。今は生存の数値を上げるべく毎日畑仕事に従事している。このまま農作業に目覚めてくれないものか。

【ゲーム】刀剣乱舞プレイ日記

ここ最近、Twitterでフォローしている一部の女子の間で「刀剣乱舞」なるゲームが流行しているようである。彼女たちのツイートの内容や無闇やたらに貼られるスクリーンショット等から判断するに、どうやら「艦隊これくしょん」のガールズサイドといった内容のようである。軍艦ではなく刀剣が擬人化されており、登場する男性キャラクターの魅力について彼女たち特有の適応力の早さでまるで数年来の恋人のようにきゃあきゃあと熱く語っている。「艦隊これくしょん」はあまりハマれなかった(やってると何故か「ネオアトラス」がしたくなってしまう)僕であるが、幼少時には剣道を習っていた正真正銘の刀剣男子である(「魔神英雄伝ワタル2」が見たいという理由で止める)。そんな僕が本作を始めれば刀剣男子男子として女子にきゃあきゃあ言われるのは必至であろう。これはやってみるしかない。

そんな訳でゲームを始めてみることにした。サービスを提供しているのは「艦隊これくしょん」でお馴染みのDMMである。オンラインゲームの項目から「刀剣乱舞」を選択して起動させると、いきなり「と・う・ら・ぶ」と甘い男性の声で囁かれて怖気づく。音声が流れるので注意という警告はあったが、まさかこんなに早く来るとは。どうやら本作の略称は「とうらぶ」のようなのでテレビCMが放映される際は織田裕二が起用されるに違いない。しばし唖然とした後、勇気を出してゲームスタートをクリックすると「僕と乱れよう」という甘い声が独身男性の部屋に鳴り響き、やはり止めておいた方がよいのではないかという気持ちになる。

最初に所属するサーバーを選択しゲームを開始すると、五つの刀剣男子の中から一振りを選ぶことになった。好きな女性のタイプは分かりやすすぎるぐらいはっきりしている(性格の悪そうな顔)僕であるが、好きな男性のタイプはこれといって決まっていなかった。女子であれば「こういうのでいいんだよ、こういうので」と頷きそうな各種男子が揃っているが、果たして誰を選べばいいのか、生まれて初めて自分はどんな男性が好きなのかで悩むことになった。

熟考の末、強そう、名前がかっこいい、坂本龍馬の佩刀という史実、同じ部屋で一晩二人きりで過ごしても間違いが起こらなそうなどの理由から、陸奥守吉行を選択した。すると挨拶もそこそこにいきなり戦場へと出陣することになった。集団の敵に単身で勇敢に挑んでいく陸奥守吉行、頼もしい! 直後、集団の敵に数の暴力でフルボッコにされる陸奥守吉行、超不安!

このまま一人で戦うことは無謀と感じたので、共に戦う仲間を集うべく鍛刀を行うことにした。鍛刀とは、木炭、玉鋼、冷却剤、砥石の四つの資源をそれぞれ50から999まで使用量を設定して新たな刀剣を作成する行為である。おそらくどの資源をどのぐらい使うと何が出来るといったレシピ的なものがあるものと思われるが、とりあえずは目分量で適当に入れてみることにした。

最初に完成したのは、小夜左文字なる目付きの悪い青髪の少年であった。陸奥守吉行と比べるとまるで大人と子供であるが、ゆくゆくは「るろうに剣心」における剣心と弥彦のような関係になることを期待したい。

続いて完成したのは、五虎退なる色白の美少年であった。小学校低学年のような体躯をしており、どこからどう見ても弱そうなのだが、その名の通り彼の周囲には子猫のように小さな五匹の虎が集まっている。本人は弱くても、虎が成長すればかなりの戦力となるだろう。虎の飼育係兼、部隊のマスコットとしての活躍に期待したい。

これまで二連続で小学生のような刀剣を引いて不安になっていたが、続いて完成したのは、鯰尾藤四郎なる正統派の美少年であった。ガンダムのパイロットに選ばれてもおかしくはない主役タイプのルックスである。ようやくまともな人材が来てくれたと安堵していたら、突如として「焼けたせいで記憶はないけど……」とやたらに暗い過去を語り始めた。どうやら単に刀剣と同じ名前の男子という訳ではなく、刀剣より生み出された付喪神という設定らしい。

最後に完成したのは、乱藤四郎なるこれまた美少年であった。鯰尾藤四郎の兄弟ということであるが、どこからどう見ても女の子である。服装もミニスカートに黒のニーハイソックスを履いているようにしか見えない。これでいい匂いがした場合はこちらとしても色々やぶさかではないところだが、最初は女の子みたいな男子から入らせて徐々に深みに嵌らせようとする奴らの罠である。引っかかってはならない。

かくして全く統一感の無い5本の刀剣を引き連れて最初の戦場である函館へと出陣した。敵との戦闘に入ると部隊の先頭にいる刀剣が索敵を行うことになるのだが、身長の小さい者順に並べていたため、一番弱そうな五虎退が行うことになった。おろおろしながら索敵を行う五虎退、敵に見つかってそのまま持って行かれてしまうのではないかと不安だったが、虎と一緒に頑張って見事に索敵に成功、敵の陣形を見破ることに成功した。

陣形は全6種類あり、逆行陣には雁行陣、鶴翼陣には魚鱗陣、ゼラチナスマターにはフリーファイトといったようにそれぞれ相性が存在し、索敵に成功することで後出しジャンケンのように相性のよい陣形で戦うことができるのである。そのまま白刃戦に突入すると、陸奥守吉行が豪快に打刀を振り回せば、鯰尾藤四郎が俊敏に脇差で斬りかかり、残りのちっちゃい子達が短刀でポカポカして見事に勝利を収めた。

初陣を見事勝利で終え帰城すると、任務を達成した報酬として資源を受け取った。部隊は6人まで編成できるため、新たな仲間を鍛刀することにした。期待を込めて各資源を大量500も使用した結果、江雪左文字なる長髪の男性が誕生した。落ち着いた雰囲気で風格があり強そうである。種類が太刀ということで大きく「太」という一字が書かれている。自らアピールするぐらいだから相当であろう。これからの活躍に期待したい。

【音楽】カラスは真っ白「ひみつじゃないけどひみつのリリースパーティ」

先週の日曜日、最近よく聞いているカラスは真っ白のライブ、
「ひみつじゃないけどひみつのリリースパーティ」に行ってきた。

会場は渋谷にある渋谷Star loungeであった。キャパシティが250名というライブハウスで、
今まで千人以上入る会場にしか行ったことがない僕には新鮮であった。
会場に入ってすぐ左にロッカー、右に物販があり、その先はもうフロアである。
ロッカーに荷物を入れていると、いきなり若い男性に声をかけられた。
「百円玉がないので五十円玉二枚と交換して欲しい」とのことだったので快く応じる。
これが女子だったらライブ終了後に「お茶の一杯でも」となっていたところであろう。
今後も百円玉を余分に持っていくので、女子は是非とも声をかけてほしい。

客席のやや後方、といっても通常のライブではかなり前の位置に陣取りライブが始まった。
まずはゲストであるふぇのたすが登場した。女性一人と男性二人によるグループで、
最近では、森川葵さん主演の「おんなのこきらい」という、興味はあるものの、
独身男性が一人で映画館に行って見るにはハードルが高い映画の主題歌を担当している。
ポップでキュートなどこか癖になる音楽が特徴的なグループである。

彼らのWikipediaを見たところ、相対性理論を発掘したオーディションイベントと
パスピエを発掘したレコード会社を通じて世に送り出されるという経歴を持ち、
先日購入した大森靖子さんのアルバムに参加していた寺嶋由芙さんに楽曲を提供したり、
元相対性理論のメンバーが関わっているタルトタタンのサウンドプロデュースをするなど、
僕の好きなジャンルの音楽の世界の狭さを実感することになった。

そんなふぇのたすのライブを見た感想は、ボーカルのみこ嬢がすごく可愛いということである。
詐欺まがいの自撮りが横行する現代では珍しく、写真より実物の方が可愛いタイプ。
ほないこか嬢に続いて、恋人にしたい若手アーティストランキング上位に躍り出た。
その他にギターのヤマモトショウ氏(東大出)が突如として嵐の櫻井さんのラップを披露する
(おそらくショウ繋がりという理由)、カラスは真っ白の楽器隊が演奏に参加するなどあったが、
長くなるので今回は割愛する。
3月にはメジャーデビューするようなので今後の彼らの動向に注目である。

続いてカラスは真っ白の出番である。まずは男性メンバー三人が登場した。
ギターのシミズ氏とドラムのタイヘイ氏はシュッとしており、
いかにも若手バンドマンといったカッコよさげな風貌なのだが、
ベースのヨシヤマ・グルービー・ジュン氏なる人物が異質であった。
身長は小さめで体重はややぽっちゃりのコミカルな体型をしており、
髪は七三分け、山田孝之がバナナマン日村になる呪いを受けたみたいな顔をしている。
過去に数々のバンドマンを見てきたが、こんなに人が良さそうな感じの人は初めてである。
もし「Hey!Hey!Hey!」や「うたばん」に出演していたら、100%いじられていたであろう。

最後にシミズ氏に紹介され、ボーカルのヤギヌマ嬢が登場した。
黒縁メガネに前髪パッツンのお下げ髪、白衣のような真っ白なシャツワンピース、
手にはパンダのぬいぐるみを持つという、ちょっと欲張り過ぎな格好であった。

そんな突っ込みどころ満載の二名に注目しながらライブが始まった。
見た目はすごく面白いグルービー氏であるが、ベースの腕前は確かであった。
特にこのバンドは通常のバンドよりもベースの演奏が目立つ構成の曲が多いので、
軽快にベースをかき鳴らすその姿は、まさにグルービーとしか形容できないものである。
ご両親も息子にわざわざそんな名前を付けた甲斐があるというものだ。

一方、冒頭では延々とパンダを触っていたヤギヌマ嬢であるが、
曲によっては自らもギターを演奏するなど意外にアグレッシブであった。
当初はやくしまるえつこ嬢タイプのキャラクターなのかなと思っていたが、
シミズ氏に「今日のリリースパーティ嬉しいよね、ヤギヌマちゃん?」と聞かれると、
「はい」と答えるなど、コミュニケーション能力も抜群である。
(ちなみにシミズ氏はヤギヌマ嬢が返事をしてくれたことに感動していた)

ヤギヌマ嬢がそんな感じなので、MCは基本的にギターのシミズ氏が行うのだが、
グルービー氏もシミズ氏に促される感じでMCをすることがあった。
グルービー氏、引っ込み思案だが注目を浴びるのは好きという、
非常に面倒くさい性格をしており、緊張のため冒頭から言葉に詰まるのだが、
それが観客にウケると徐々に調子に乗り、ついにはノリノリで前に出ていくのであった。
みこ嬢がゲストボーカルで参加した曲では、ベースを捨ててダンスを踊ったかと思うと、
最終的には曲に全然関係ないコールアンドレスポンスを求めたりとやりたい放題であった。

シミズ氏の問いかけに対しては素っ気ない態度を取っていたヤギヌマ嬢だが、
グルービー氏には心を開いているらしく、それを見て口を手で抑えて笑いを堪えていた。
ライブ前までは、淡々と演奏するだけの相対性理論タイプのバンドだと思っていたが、
意外にも親しみやすい雰囲気のバンドであった(主にグルービー氏の所為で)。

ライブ終了後、さっきまでステージ上にいたメンバーが物販でグッズを売っていた。
みこ嬢に至っては、主題歌を担当している映画のチケットまで手売りしていた。
グッズを買ってくれたお客さん全員に「ありがたす〜」と言っていた。可愛い。
色んな意味で観客との距離が近く、ライブは小さい会場の方が面白いかもと思った。
この調子で行くと、最終的には地下アイドルとかにハマることになりそうだが大丈夫か。



【日記】ハナエさんのミニライブ&サイン会に行く

タワーレコード渋谷店で開催されたハナエさんのミニライブ&サイン会に行ってきた。
先日、タワーレコード新宿店にて彼女の新曲「神様の神様」を購入したところ、
特典としてサイン会の参加券をもらったので、せっかくだから参加する運びとなったのである。

ハナエさんについて一応説明しておくと、日本三大ハナエの一人であり、
元相対性理論の真部氏がプロデュースしている女性アーティストである。
やくしまるえつこ嬢とはまた違うタイプのウィスパーボイスが心地よい、
若干二十歳にして、どこかアンニュイな雰囲気が魅力的な歌のお嬢さんである。
ライブ等に行ったことはないが、興味はあったので今回はちょうどよい機会であった。

そんな訳で会場であるタワーレコード渋谷店に行ってきた。
会場は1階、店内に入ってすぐの場所に設置されていた。
既にお客さんが集まっていたが、少なすぎず多すぎずのちょうどよい人数であった。

握手会等のイベントの際は客層を見るのを趣味としているのだが、これまた謎な感じであった。
男女比としては男性が多めだが、女性もそこそこの人数がいた。
男性は僕のような超絶美少年(32)、サブカル好きそうなオサレな男子、
いかにもアイドル好きそうな男性、やたらメタルっぽい格好をした男性、
白髪交じりのおじさんもいたので、ハナエさんのお父様かしらと思ったが、
そうなるとハナエさんに父親が5人ぐらいいることになってしまうので違う。
女性は基本的に若く、可愛らしい感じの方が多かった。友達連れで来た女子高生などもおり、
今後はライブ会場にも足を運ぼうかなと思った。ほら、やっぱり音楽は生で聴きたいし……

そんな風に客層を観察しているうちにハナエさんが登場した。
カラフルな和服に和傘、黒紫ピンク髪というなかなかにアバンギャルドな格好である。
笑顔でこちらに手を振るものの、その表情にはどこかアンニュイ感じもあり、
同じ部屋に二人きりでいながらも、お互いに無言で別々の作業をしていたいタイプの女子が好きな僕にとってはとてもよい印象であった。
僕が大富豪になった際は、そういった女子ばかりを集めた写真集を出版したい。

ハナエさんからの挨拶もそこそこに早速ミニライブが始まった。
ライブといってもお店の中なので生演奏ではなく、カラオケみたいな感じである。
一曲目は『神様はじめました』のOPテーマでお馴染みの「神様はじめました」であった。
音楽が鳴り出すと、最前列の人たちがそれに合わせて一糸乱れぬ拍手をし出したので怯える。
同じ真部氏の作曲でも、相対性理論のライブは観客全員が基本棒立ちであるが、
アーティストが変わるとここまで反応が変わるものなのかと衝撃を受けた。

放送中の『神様はじめました』のOPテーマである「神様の神様」の演奏前に、
ハナエさんが観客に向かってアニメの放送を見ているかを聞いてきた。
どうやらタワレコがやたらと『PSYCHO-PASS』を推しているので、
『神様はじめました』をみんな見ているかが気になったようである。
その後も鞍馬推しであることなど、聞いてもいないことを話しだすハナエさん。
アニメのタイアップというのは基本的に事務所やレコード会社の都合で決まり、
アーティスト本人は作品に興味はないんだろうと勝手に思い込んでいたが、
実際はここまで思い入れを持って作品に接してくれていることに感動した。
May J.さんを街で見かけた際は「Gのレコンギスタ見てます!」と声をかけようと思った。

ミニライブに引き続いてサイン会が開催されたのだが、
順番待ちの列に並んでいると、後ろの方から「倒れた!」という声が聞こえた。
そっちに振り返ると、体格のよい男性が何やらフラフラとしていた。
心配したスタッフが駆け寄るが、男性は大丈夫とそのまま列に並んでいた。
「なんか状況がよくわからないけど面白い!」と思ったので、
イベント後、twitterに「いきなり倒れる太ったメガネの男性」と書いたところ、
その後、倒れたご本人と思しき方から、twitter上で謝罪されすごく申し訳ない気持ちになる。
全国民SNS時代の現代、誰が見ているかわからないと改めて実感した出来事であった。
逆に「ハナエさん好き好き〜!」と一日に何百回も呟けば本人の元に届くかもしれない。
現在フォローしてくれている方全員にフォローを外される覚悟があればの話であるが。

そのようなこともありながら、サイン会は滞り無く進んでいった。
アイドルの握手会のように寸前まで仕切りで隠されているようなこともないので、
ある意味では後ろに並んでいる方が本人を長く見ることができるのでお得である。
せっかくだからとステージ上でサインをしているハナエさんを観察し続けたところ、
和服に黒のストッキングという新たなフェチズムに目覚める結果となった。

サインをしてもらっている人の様子を見ると、楽しそうに会話をしている人も多くいた。
僕も何か話した方がいいのかなと思ったが、特に話すべき内容が思いつかない。
店内のモニターにSEKAI NO OWARIのアルバムのPVが延々と流れていたので、
「DJ LOVEの存在ついてどう思いますか?」と聞こうかと思ったが、
回答によってはバンドを脱退して寺の住職になる危険があるので止めておいた。

順番が近くなると、スタッフの方にペンを渡され、
整理券の裏に自分の名前を書いておくようにに言われた。
どうやら希望者には名前入りでサインをもらえるらしい。
「ヒロ」という何の捻りもない名前にしてしまったことを後悔する。
もっと「じゃまおくん」みたいなよくわからない名前にして、
ハナエさんに「これ名前ですか?」と不思議がられるべきであった。

サインはCDのジャケットかタワレコ特典のポスター、
もしくは店が用意したミニ色紙に書いてもらえるのだが、
CDは持ってこなかったし、ポスターは『神様はじめました』のポスターなので、
有事の際に「犯人の部屋にはアニメのポスターが……」と報道される恐れがある。
よってミニ色紙に書いてもらうことにした。神棚にも飾りやすい。

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そんな訳で実際にサインをもらってきた。
池田秀一さんのサインに比べるとハートがいっぱいでとてもかわいい。

【音楽】カラスは真っ白『HIMITSU』/ハナエ『神様の神様』

HIMITSU

カラスは真っ白の3rd ミニアルバム『HIMITSU』を購入する。
可愛らしいボーカルとファンクな演奏が楽しい新進気鋭のバンドである。
ボーカルの声や歌い方がやくしまるえつこ嬢っぽいので、
Amazonレビューなどでその辺りを突っ込まれていたのだが、
好きな女の子に似た女の子が現れたのなら、それはラッキーであるし、
しっかりと聴き比べてみると、全然別物であると言い切れる。

初期の頃はどんなバンドになりたいのかよくわからなかったのだが、
前作から音楽の方向性がいい感じになってきており、今作もいい感じであった。
再来週のライブに行ってみるつもりなので、その時にまた感想を書こうと思う。


神様の神様/おとといおいで

それと一緒にハナエさんの新曲『神様の神様』も購入する。
こちらは元相対性理論の真部氏が作詞作曲なので安定の可愛さである。
タワーレコードで購入したところ「特典が付きます」と言われたので、
缶バッジでも付いてくるのかと思ったら、サイン会の参加券を貰った。
金曜日の19時からということで、全く予定に入れていなかったが参加することにした。
これまで握手会は色々と参加したが、実際に有名人からサインを貰うとなると、
冨樫義博先生、米澤穂信先生、池田秀一さんに続いてハナエさんが四人目である。
ハナエさんもよもやこの並びで列挙されるとは思ってもいなかったであろう。

【日記】テレビを購入する。

先日の日記でテレビが壊れたことを書いたが、
意を決して新しいテレビを購入した。

当初は購入に関してはゆっくり検討しようと思っていたが、
BSやCSのサッカー中継、災害発生時のニュース速報、
堀北真希がナース役のドラマが1月から始まるなど、
いざテレビがないと不都合なことが意外に多かった。

そんな訳で今までのSONYの40型のフルハイビジョンのテレビから、
新たにSONYの40型のフルハイビジョンのテレビに買い替えた。
たった五年で壊れるという裏切りに近い経験をした直後に、
どうして同じSONY製のテレビを購入してしまったのか。
おそらく中一の時に初めて購入したMDプレイヤーがSONY製だったため、
その時の嬉しかった思い出が刷り込みのように後々まで影響しているのだろう。
aiwa製とケンウッド製とかのを買うべきであった。
この五年間で液晶テレビの価格は大きく値下がりしており、
五年前は10万円以上したものが、6万円のポイント10%付きで購入できた。

かくして新しくテレビを購入したのだが、
配送予定は土曜日なのでまだ家には届いていない。
そうなると気になるのは壊れたテレビである。
新しいテレビが届いた時に回収されてしまうのだが、
はたして本当に壊れているのか、という疑念が湧いてくる。

僕の中では死亡を確認したつもりだが、
もしかしたら何か配線が外れただけかもしれないし、
もしかしたら側面をチョップすれば直るかもしれない。
よもや電源を入れたら何事もなかったかのように動くかもしれない。

だが、うっかり直ろうものなら、狭い家に40型のテレビが二台という、
特殊な環境になってしまうし、それに加えてPCも複数台あるため、
最終的にハリウッド映画に出て来る引きこもりのデブなハッカーみたいな
モニターだらけの家になってしまう危険性がある。
よって、回収されるまでテレビには一切触れないことにした。

【日記】学生時代に好きだった歌手またはバンド

Appleからメールが届いていたので何事かと開いたところ、
「ご利用のAppleIDが無断で利用された可能性があるため、
新しいパスワードをリセットしてください」とのことであった。
僕の知らぬ間にセキュリティ的な問題が発生していたらしい。
先日、僕のLINEが乗っ取られた結果、それが巡り巡って、
好きな女子に三年ぶりに再会するという奇跡に発展したので、
これもIDを乗っ取られるまで放置しておくべきかと思ったが、
覚えのない大量の利用明細が届く危険性があるので変更することにした。

メールに記載されているアドレスに移動してログインすると、
認証方法をどうするかを尋ねられたので「メールで認証」を選択したところ、
「申し訳ありませんが、オンラインであなたのアカウント情報の確認はできませんでした」
という、なら僕のメールアドレスはどうやって調べたんだという返答が返ってきた。

仕方がないので秘密の質問による認証を選んだのだが、生年月日やペットの名前の他に、
「学生時代に好きだった歌手またはバンド」という項目があり、何と設定したか完全に忘れる。
とりあえず試しに「ラルクアンシエル」と入れてみるも不正解であった。
そういえばラルクは推測される危険性が高いので、若干変化をつけたことを思い出し、
今度は「SOPHIA」と入れるもこれまた不正解であった。
その後は頭の中で十数年前に聴いていたバンドをひたすら思い出す作業である。
正解は現在の若者はまず知らない、後にも先にも語られない某バンドであった。
これは出て来るまいと思って設定したが、よもや自分でも出てこなくなるとは。

【日記】電子書籍を諸々購入する。

「3月のライオン」のKindle版が108円という安価で売っていたため、
3冊まとめて購入する。これで何時でも桐山君と三姉妹に会うことができる。
電車内で読めば、作品のファンの女子に話しかけられ、
そこから恋愛に発展することもあるだろう。これはいい買い物をした。

Kindle版は最終確認なしにワンクリックするだけで購入できてしまうため、
同じく108円だった「無邪気の楽園」をうっかり購入してしまうというミスを犯す。
興味はあったものの買うのが恥ずかしくて読んでなかったが、
物質として残らないKindle版で良かったという内容であった。
こちらもスリルを味わうために電車内で読むというチャレンジをしたいところだが、
何かの間違いで捕まってしまった場合、犯行に至った物的証拠となってしまうため、
外での閲覧は控えるようにしたい。

いわゆる電子書籍を購入するのは今回が初めてだったのだが、
ワンクリックするだけでiPhoneの中に本が入るのが楽しくなったので、
今度は小説も買ってみようと、森見登美彦さんの「四畳半神話大系」を購入した。
漫画だとサイズ的なこともあり、コミックスよりも読みにくく感じたが、
小説の場合はバックライトのおかげで文字がくっきりして読みやすい。
そもそも僕は気に入った小説を何十回も読んでボロボロにする人間なので、
本棚に並べたいハードカバーの本以外はKindle版を購入した方が良いかもしれない。
これで同じ文庫を4冊購入してしまうような事態は防げるはずである。